「ブラック・ライブズ・マター」とコロナウイルス感染防止のための2つのコンサート
日本語の説明は英語版と詩+漫画の後をご覧ください。
(1) New York Philharmonic: “We Shall
Overcome,” Arranged by Jordan Millar
This
past fall the New York Philharmonic invited Jordan Millar — a 13-year-old
member of the Philharmonic’s Very Young Composers Program — to arrange “We
Shall Overcome” for several Young People’s Concerts on “Music as a Change
Agent.” Those performances were cancelled because of COVID-19. Over the past
weeks it has become clear that there is an urgent need to hear this song’s
expression of determination and hope. In this performance Philharmonic
musicians are joined by members of the Abyssinian Baptist Church Cathedral
Choir; The Dessoff Choirs; Brooklyn College, Conservatory of Music Symphonic
Choir; and viBe Theater Experience. Together, they declaim the verses Jordan
has set:
We shall overcome
We are not afraid
The truth shall set us free
Larissa,
granddaughter of my old friend, Mark Selden, is a 10 year old cellist in the
second row from the top right. The composer,
Jordan Millar is a member of her composition class. It is really nice to see
young girls like Larissa and Jordan contributing to this kind of activity and
interacting with adult players!
(2) HAUSER: ‘Alone,
Together’ from Arena Pula
HAUSER performs a special
concert in his hometown in the iconic Arena Pula, Croatia. He would like to
dedicate this performance to amazing efforts of all the frontline workers
around the world and pay tribute to all that is good in humanity.
Track list:
Benedictus (From The Armed Man: A Mass for Peace by Karl Jenkins)
Air on the G String (J. S. Bach)
Intermezzo from Cavalleria Rusticana (Pietro Mascagni)
Caruso (Lucio Dalla)
Nessun Dorma (G. Puccini)
人間よ(校庭で歌われるべき歌)
昔、感染病がありました
昔、戦争もありました
いたわりあい、親切にしあい
同時に、血を流し合い、残虐をきわめあい
薬を作りながら
武器も作り
愛し合いながら、憎み合い
私たちは、なんとも不思議な生き物です
(マイケル・ルーニッグ作)
(1) ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラ「勝利を我らに」
ジョーダン・ミラー編曲
ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラには、「若年作曲家養成プログラム」と称する、子供たちのための音楽教育プログラムがあります。この「若年作曲家養成プログラム」は幾つかのコンサートを計画していましたが、コロナウイルス感染拡大のために中止せざるをえなくなりました。そこに、アフリカ系アメリカ人の人種差別反対運動「ブラック・ライブズ・マター」の急速な高揚が見られるようになったため、中止になったコンサートで演奏される予定だった、13歳のジョーダン・ミラーが編曲した「勝利を我らに」を、ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラの楽団員や、ニューヨークの幾つかの合唱団が加わって、急遽、オンラインで演奏しました。その演奏が下記のユーチューブで鑑賞できます。歌詞がジョーダン・ミラーによって、以下のように変えられています(赤字部分)。
「勝利を私たちに
私たちは恐れない
真実が私たちを自由にする」
画面右上の2段目でチェロを演奏している10歳の女子は、ニューヨークに住んでいる私の長年の友人のマーク・セルデン(中国史・中国社会研究)のお孫さんで、「若年作曲家養成プログラム」でジョーダン・ミラーと同じクラスに入っているとのこと。10歳代の女子が、大人の音楽家たちと一緒にこのような音楽活動に参加できる機会があることは、本当に素晴らしいです!演奏前に、ジョーダン・ミラーが、このネット演奏会について短く説明しています。
(2)ハウザー独奏会「一人、でもみんなと一緒」
私の大好きなチェロ奏者の一人、ステファン・ハウザーが、生まれ故郷のクロアチアのプーラにある古代競技場遺跡で、コロナウイルス感染者を救助するために闘っている世界中の人たちに感謝し、その人間性あふれる努力を讃えるために、独奏会をユーチューブで、連続で開いています。その第1回目の独奏会です。
演奏曲:
ベネディクトス(カール・ジェンキンズ作曲「武装した男:平和のためのミサ曲」より)
G線上のアリア(J.S.バッハ作曲)
オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』の間奏曲(ピエトロ・マスカーニ作曲)
カルーソ (ルチオ・ダッラ作曲)
誰も寝てはならぬ(プッチーニ作曲『トゥーラン・ドット』のアリア)