呼びかけ文
被爆の原点からヒロシマの責務を考える ―東アジアの平和のために―
被爆の原点とは何か。なぜ、広島・長崎は被爆しなければならなかったのか?
1945年8月6日月曜日、午前8時15分、侵略の拠点である軍都廣島の兵士も市民も、日本人はもちろん朝鮮人、中国人さらには米国人捕虜も、戦争に賛成した者も反対した者も、あらゆる人間が抹殺の対象とされた。
東京大空襲、呉や岩国を含む日本全土の市町村400カ所ほどに対する空爆で102万人の被害者(うち56万人が死亡者)を出し、20万人を超える命が奪われた沖縄戦を経てもなお、天皇裕仁の命と天皇制を守ることだけのために降伏を拒んだ裕仁自身と大日本帝国指導部。すなわち、アジア太平洋侵略戦争を遂行した天皇制ファシズム国家日本自体が被爆を招いた責任(「招爆責任」)を、私たちは徹底的に追及しなければならない。同時にアメリカが原爆を使うまで日本が決して降伏しないようにトルーマン政権が画策した、アメリカ国家による原爆無差別大量虐殺の罪と責任も徹底的に追及しなければならない。
アメリカの原爆攻撃が世界戦争を終わらせ世界の民主主義を救い、日本に民主主義を植えつけたという原爆神話。日本の終戦を天皇が導いたとの天皇聖断神話。この二つの神話を、日米両国民が打ち破る必要がある。
日本人がアメリカの原爆攻撃の加害責任を追及できないことと、自国の侵略戦争や植民地支配の加害責任を追及できないことは表裏一体である。GHQ司令官マッカーサーは、日本占領支配の切り札として「象徴天皇制」を設計し、そのために戦犯裕仁の戦争責任の追及をかわすことで、日米安保軍事同盟の路線を敷いた。そのため、裕仁は「天から途中まで降りてきただけ」で、本質的には「人間」になることを拒否し続けた。その結果、憲法前文と9条の人類普遍的原理と第1章の排外的な天皇制国家原理の間に決定的な矛盾が埋め込まれてしまった。戦後74年が経った今も、「日本軍性奴隷(いわゆる「慰安婦制度」)」問題や「強制動員(いわゆる「徴用工」)問題を日本が解決できない原因は、まさにこの矛盾から発生している。
安倍政権は、「戦後体制の清算」をめざし、天皇代替わりを利用し、東アジアの平和を壊し続けている。そして、今なお続く福島原発事故の被害を隠蔽し、「放射能安全神話」を強化し、核抑止力と原発推進の政策を変えようとしていない。さらに、沖縄の民意をないがしろにして辺野古新基地建設に突き進んでいる。
こうして、「パックス・アメリカーナ(アメリカの支配による平和)」と日本の脆弱な「戦後民主主義」のために、東アジア地域に真の平和がもたらされる機会が今日まで失われてきた。昨年の4・27南北首脳会談とそれに続く朝米協議には、米ソ冷戦終結を超える世界史的意義が含まれている。「朝鮮半島の平和と繁栄・統一」のために、朝米は、休戦状態の朝鮮戦争を実質的に「終戦」にしなければならない。東アジアに平和を創り出すために、私たちは、朝鮮半島を分断した責任が米日にあることを明確に自覚し、在日米軍と在韓米軍を撤退させ、アメリカの核軍事力を解体させなければならない。
以上のような問題意識から、被爆地ヒロシマの責務を、私たちは皆さんと共に考えたい。
●日 時:8月5日(月)18時~20時30分
●会 場:広島市まちづくり市民交流プラザ北棟5階研修室ABC
(広島市中区袋町6番36号)(袋町小の建物です)
http://www.cf.city.hiroshima.jp/m-plaza/kotsu.html
●会 場:広島市まちづくり市民交流プラザ北棟5階研修室ABC
(広島市中区袋町6番36号)(袋町小の建物です)
http://www.cf.city.hiroshima.jp/m-plaza/kotsu.html
(地図)
●参加費:1,000円
●参加費:1,000円
問題提起
「ヒロシマから(核兵器禁止条約、NPT2020再検討会議)」
(木原省治/原発はごめんだヒロシマ市民の会代表)
「ヒロシマから(核兵器禁止条約、NPT2020再検討会議)」
(木原省治/原発はごめんだヒロシマ市民の会代表)
「南北関係と朝米関係の展望 朝鮮半島の非核化とは」
(尹康彦/在日韓国民主統一連合広島本部)
(尹康彦/在日韓国民主統一連合広島本部)
「象徴天皇制=差別と無責任体制の根源とわたしたちはいかに闘うべきか」
(田中利幸/歴史家)
(田中利幸/歴史家)
「福島は今、福島原発事故の真実と責任の所在を明らかにするために」
(佐藤和良/福島原発刑事訴訟支援団団長、福島原発告訴団副団長、いわき市議会議員)
(佐藤和良/福島原発刑事訴訟支援団団長、福島原発告訴団副団長、いわき市議会議員)
「沖縄辺野古新基地建設阻止のために」または「まとめ」
(湯浅一郎/ピースデポ共同代表)
(湯浅一郎/ピースデポ共同代表)
記念講演(19:15-20:15)
講 師:
鵜飼 哲(うかい・さとし) 一橋大学大学院言語社会研究科特任教授/フランス文学・思想
講演タイトル:
「今、<反核インターナショナリズム>を考える ― 広島・福島・オリンピック」
講師プロフィール:
パレスチナ問題、フランスの社会運動やイスラーム、朝鮮半島問題、日本の死刑制度や天皇制などに関して社会運動の場で積極的に発言。これまで編集委員として『インパクション』誌、実行委員として「連続ティーチ・イン沖縄」などに関わり、最近では反東京オリンピックの取り組みに力を入れている。『現代思想』2018年8月号巻頭座談では討論者の一人として参加(李鍾元+梅林宏道+鵜飼哲「南北の平和共存と北東アジアの未来
- 南北首脳会談・米朝首脳会談はいかなる可能性を拓いたのか」)。
著書『抵抗への招待』『償いのアルケオロジー』『主権のかなたで』ほか。翻訳書多数。共著として『デリダと死刑を考える』、『レイシズム・スタディーズ序説』、『思想の廃墟から: 歴史への責任、権力への対峙のために』などがある。
著書『抵抗への招待』『償いのアルケオロジー』『主権のかなたで』ほか。翻訳書多数。共著として『デリダと死刑を考える』、『レイシズム・スタディーズ序説』、『思想の廃墟から: 歴史への責任、権力への対峙のために』などがある。
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行動日程
8月5日(月)
13:00 フィールド・ワーク 《 ヒロシマ・スタディ・ツアー 2019 》極東最大級の米軍岩国基地
広島駅→14:15愛宕山(米軍住宅・施設)14:45→15:00岩国基地16:00→17:00白神社前
広島駅→14:15愛宕山(米軍住宅・施設)14:45→15:00岩国基地16:00→17:00白神社前
8月6日(火)
07:00 「市民による平和宣言2019」「8.6新聞意見広告」配布行動(原爆ドーム前他)
07:45 グラウンド・ゼロのつどい(原爆ドーム前)
08:15 追悼のダイ・イン(原爆ドーム前)
08:30 「8・6広島」デモ出発(原爆ドーム前~中国電力本社)
09:15 中国電力本社前・脱原発座り込み行動~10:15
10:15 10:30フィールド・ワーク 《 ヒロシマ・スタディ・ツアー 2019 》海上自衛隊呉基地コース
白神社前バス停 14:30に戻る
16:30-18:00(以下の集会に協力)
福島原発事故刑事裁判 報告集会
「福島は今・・・ 福島原発事故の真実と責任を追及するために」
講師:佐藤和良さん(福島原発刑事訴訟支援団団長、福島原発告訴団副団長、いわき市会議員)
場所:広島流川教会
主催:福島原発告訴団・中四国、福島原発刑事訴訟支援団
協力:日本基督教団西中国教区核問題特別委員会
07:45 グラウンド・ゼロのつどい(原爆ドーム前)
08:15 追悼のダイ・イン(原爆ドーム前)
08:30 「8・6広島」デモ出発(原爆ドーム前~中国電力本社)
09:15 中国電力本社前・脱原発座り込み行動~10:15
10:15 10:30フィールド・ワーク 《 ヒロシマ・スタディ・ツアー 2019 》海上自衛隊呉基地コース
白神社前バス停 14:30に戻る
16:30-18:00(以下の集会に協力)
福島原発事故刑事裁判 報告集会
「福島は今・・・ 福島原発事故の真実と責任を追及するために」
講師:佐藤和良さん(福島原発刑事訴訟支援団団長、福島原発告訴団副団長、いわき市会議員)
場所:広島流川教会
主催:福島原発告訴団・中四国、福島原発刑事訴訟支援団
協力:日本基督教団西中国教区核問題特別委員会
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主催: 8・6ヒロシマ平和へのつどい2019実行委員会 (代表/田中利幸)
事務局: 広島市中区堺町1-5-5-1001
電話090-4740-4608(FAX)082-297-7145
Eメイル: kunonaruaki@hotmail.com (久野成章)
Yuki Tanaka Email: suizentanaka@gmail.com(田中利幸)
電話090-4740-4608(FAX)082-297-7145
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8・6つどいHP
http://yjtanaka.blogspot.jp/
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郵便振替:01320‐6‐7576「8・6つどい」
集会趣旨に賛同していただける方に一口1,000円のカンパを求めています。
お名前を集会当日資料とホームページに記載します。
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