「平和の碑」が広げつなぐメッセージ 女性の尊厳と人権
~メルボルンとベルリンを結んで~
ベルリンの「平和の碑」 |
日時:
2024/10/26(土) 17:00~19:30(日本) 10:00~12:30(独) 19:00~21:30(豪)
【1992年1月8日、日本軍「慰安婦」問題解決のための水曜デモが、ここ日本大使館前ではじまった。2011年12月14日、1000回を迎えるにあたり、その崇高な精神と歴史を引き継ぐため、ここに「平和の碑」を建立する】 (ソウル在韓日本大使館前に設置された「平和の碑」碑文より)
現在「平和の碑」は韓国内146個、韓国以外33個(正義連2023活動報告書より)に広がっている。設置の目的にはその地の市民や学生の女性の人権と尊厳、平和への願いなどさまざまな思いが込められている。日本政府が外務省の在外公館活動として、「平和の碑」設置が分かると、妨害と撤去の圧力を管轄の行政機関にかけることを世界各地で展開している。しかし、世界の市民は、日本軍性奴隷制問題をなかったことにさせない、サバイバーが願った戦争と暴力のない社会の実現をめざし、世界的に連帯し活動している。今回、オーストラリア・メルボルンでの碑設置までとその後の「メルボルン『慰安婦』友の会FCWM」の活動、ベルリン・ミッテ区での設置存続を巡る活動を現地から報告していただき、「平和の碑」が広げつなぐメッセージを共有したいと企画した。私たちは決して黙らない。日本軍性奴隷制の歴史事実の抹殺に抗し、記憶し続けるために声を上げる。
講演タイトルと講演者:
~メルボルン「平和の碑」が訴えるメッセージ~
《メルボルン》 クリスティーン・キムさん
メルボルンで「慰安婦」問題をめぐって、2016年に結成した平和、教育、正義を推進する人権団体「メルボルン『慰安婦』友の会 _FCWM」の事務局長。 モナシュ大学顧問弁護士、法学博士
~「アリはミッテ区の一部だ!」 干渉を許さない住民たちの抵抗~
《ベルリン》 梶村道子さん
1975年以来ベルリン在住。1992年にベルリン女の会と韓国女性グループとともに「慰安婦」問題に取り組んで現在に至る。ベルリン・ミッテ区の「平和の像」設置を、ミッテ区住人として傍でみてきた。共訳著にクリスタ・パウル著『ナチズムと強制売春。強制収容所特別棟の女性たち』(明石書店、1996)
ベルリンミッテ区の碑設置から2024/9.19までの経緯
2020.9.28設置 区は1年間の設置許可
10.7 区が認可取り消し1週間以内の撤去命令
区の進歩的3政党、コリア協議会、市民組織・個人が区に抗議
11.5 区議会が碑の設置支持宣言採択
12.1 区議会が碑の恒久設置要求決議
2022.11 新区長が、2年の認可延長を表明
2022.5.11 岸田首相、来日したショルツ首相に撤去要請
2024.5.16 カイ・ベーグナーベルリン市長、上川外相と会談
2024.7.19 区長がコリア協議会に9.28までに撤去しなければ過料を課すと告げる
コリア協議会、設置存続を求める署名や要請に取り組む
9.19 区議会は像の設置継続を求める動議を賛成多数で採択
■オンライン・ZOOMウェビナ― ※録画配信あります。
■参加費:1000円 _(学生・障がい者無料) ■言語:日本語・英語
■申し込みフォーム:https://forms.gle/bPSwPEwiNGEBXuU37
■申し込み締め切り:10月22日(火)24時
※入金方法など詳細は申込後にお知らせします。
主催:
日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワーク 共同代表:足立修一・田中利幸・土井桂子
連絡先:090-3632-1410(土井) E-mail:ianfnet.hiroshima@gmail.com