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2024年9月24日火曜日

オンライン ZOOM ウェビナー

「平和の碑」が広げつなぐメッセージ 女性の尊厳と人権 

~メルボルンとベルリンを結んで~

 

メルボルンの「平和の碑」

 

 

 

ベルリンの「平和の碑」
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日時:

2024/10/26(土) 17001930(日本) 10001230(独) 19002130(豪)

 

199218日、日本軍「慰安婦」問題解決のための水曜デモが、ここ日本大使館前ではじまった。20111214日、1000回を迎えるにあたり、その崇高な精神と歴史を引き継ぐため、ここに「平和の碑」を建立する】 (ソウル在韓日本大使館前に設置された「平和の碑」碑文より)

現在「平和の碑」は韓国内146個、韓国以外33個(正義連2023活動報告書より)に広がっている。設置の目的にはその地の市民や学生の女性の人権と尊厳、平和への願いなどさまざまな思いが込められている。日本政府が外務省の在外公館活動として、「平和の碑」設置が分かると、妨害と撤去の圧力を管轄の行政機関にかけることを世界各地で展開している。しかし、世界の市民は、日本軍性奴隷制問題をなかったことにさせない、サバイバーが願った戦争と暴力のない社会の実現をめざし、世界的に連帯し活動している。今回、オーストラリア・メルボルンでの碑設置までとその後の「メルボルン『慰安婦』友の会FCWM」の活動、ベルリン・ミッテ区での設置存続を巡る活動を現地から報告していただき、「平和の碑」が広げつなぐメッセージを共有したいと企画した。私たちは決して黙らない。日本軍性奴隷制の歴史事実の抹殺に抗し、記憶し続けるために声を上げる。

 

講演タイトルと講演者:

 

~メルボルン「平和の碑」が訴えるメッセージ~

《メルボルン》 クリスティーン・キムさん

メルボルンで「慰安婦」問題をめぐって、2016年に結成した平和、教育、正義を推進する人権団体「メルボルン『慰安婦』友の会 _FCWM」の事務局長。 モナシュ大学顧問弁護士、法学博士

 

~「アリはミッテ区の一部だ!」 干渉を許さない住民たちの抵抗~

《ベルリン》 梶村道子さん

1975年以来ベルリン在住。1992年にベルリン女の会と韓国女性グループとともに「慰安婦」問題に取り組んで現在に至る。ベルリン・ミッテ区の「平和の像」設置を、ミッテ区住人として傍でみてきた。共訳著にクリスタ・パウル著『ナチズムと強制売春。強制収容所特別棟の女性たち』(明石書店、1996

 

ベルリンミッテ区の碑設置から2024/9.19までの経緯

2020.9.28設置 区は1年間の設置許可

10.7 区が認可取り消し1週間以内の撤去命令

区の進歩的3政党、コリア協議会、市民組織・個人が区に抗議

11.5 区議会が碑の設置支持宣言採択

12.1 区議会が碑の恒久設置要求決議

2022.11 新区長が、2年の認可延長を表明

2022.5.11 岸田首相、来日したショルツ首相に撤去要請

2024.5.16 カイ・ベーグナーベルリン市長、上川外相と会談

2024.7.19 区長がコリア協議会に9.28までに撤去しなければ過料を課すと告げる

コリア協議会、設置存続を求める署名や要請に取り組む

9.19 区議会は像の設置継続を求める動議を賛成多数で採択

 

オンライン・ZOOMウェビナ― ※録画配信あります。

参加費:1000 _(学生・障がい者無料) 言語:日本語・英語

申し込みフォーム:https://forms.gle/bPSwPEwiNGEBXuU37

申し込み締め切り:1022日(火)24

入金方法など詳細は申込後にお知らせします。

 

主催:

日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワーク 共同代表:足立修一・田中利幸・土井桂子

連絡先:090-3632-1410(土井) E-mailianfnet.hiroshima@gmail.com

 


2023年5月2日火曜日

「G7広島サミットを問う市民のつどい」案内

 

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帰途私はふたたび原爆の荒野に立った。私は戦争にたいして何もなし得なかった。だがその戦争は私から多くの学友や戦友を奪い、原爆は私の最愛の兄を、親しい人々を殺し、生き残った人々をも虐げ殺しつづけている。私にとって重要なことは、私がこの戦争にたいして何か為し得たか、ということではなかった。あの当時は誰にとっても殆ど不可能だったに違いない。しかし私にとって大切なことは、私が何かをしようとしたか、否か、ということであった。それは私の思想の問題であり私の生き方の問題であった。そうして私は正しく何をもしようとせず、その流れに任せて自らが生き延びようとした。そうして私は生き、私につらなる多くの人々は死んだ。私はそのつぐないに何を為すべきなのか。それはジャン・タルジュの詩の言うとおりだった。「死んだ人々はもはや黙っていられぬ以上、生き残った人々は沈黙をまもるべきなのか。」 否、口をひらくべきであり、死人に代わってどんな新たな悪業にたいしても告発しなければならない。ふたたびこのような無残な虐殺と殺戮をくり返さないために、私は一生をかけて戦争と原爆に立ち向かうことを心に誓った。それは私の義務であり、それは死んだ人々へのささやかな供養なのだ。

    松江澄『ヒロシマの原点へ 自分史としての戦後五十年』から
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「G7広島サミットを問う市民のつどい」の案内です。
https://www.jca.apc.org/no-g7-hiroshima/

13
日の集会参加を予定している皆様への事前申し込みのお願い
(できれば。資料の数が読めません。夕方のお弁当も受け付けています)
https://www.jca.apc.org/no-g7-hiroshima/2023/04/24/jizen-moshikomi/

賛同人一覧です。
https://www.jca.apc.org/no-g7-hiroshima/#sandonin

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「G7広島サミットを問う市民のつどい」呼びかけ文

 岸田首相は、2023519日から21日にG7広島サミット(首脳会合)を、4月から12月に大臣級会合を全国各地14ヶ所で開催します。私たちは、主要な核武装国が拡大核抑止(核による脅し=平和に対する罪)への反省も軍縮の意志もないまま、広島に集まりヒロシマを政治利用することに、さらに米国・NATOの軍事同盟を強化することに強い危機感を感じています。G7は国連総会を無視し国際法上の根拠を持たない非合法サークルです。G7はこれまでも世界各地で戦争や紛争の原因をつくりつづけ、グローバルな貧困や環境破壊に加担してきました。私たちは、こうしたボスによる談合に一切の決定を委ねるつもりはありません。多くの皆さんの参加を呼びかけます。

戦争も核兵器も原発も気候危機も性差別も解決できないG7を広島で終わらせよう岸田首相は軍拡のために被爆地ヒロシマを政治利用するな!

バイデン大統領は原爆無差別大量虐殺を謝罪せよ!
岸田首相はアジア侵略・植民地支配を謝罪せよ!
核武装国(米英仏印)首脳は広島に来るな!
G7・NATO軍事同盟は核による脅し(=平和に対する罪)をやめよ!
暴力に抵抗しているウクライナとロシアの市民に連帯し、ロシア軍撤退による即時停戦を!
すべての戦時および日常の性暴力と性搾取を根絶せよ!

日時:2023年5月13日(土)13時~20時
場所:アステールプラザ(広島市中区民文化センター)中ホール
参加費:999
内容:

特別報告:豊永恵三郎さん(被爆者)
           https://www.nhk.or.jp/hiroshima/lreport/article/002/74/

          「在外被爆者支援に取り組んで」

課題別報告

(1) 「サミットはなぜ、いらないのか」
小倉利丸さん(G7サミットいらない!首都圏ネットワーク)
          http://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/

(2) 「2000年沖縄サミット、民衆と女性の安全保障から」

高里鈴代さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会・共同代表)
          https://ryukyushimpo.jp/news/entry-861825.html
          https://www.jca.apc.org/ppsg/Doc/urasoede.htm
          〈民衆の安全保障〉沖縄国際フォーラム宣言

(3) 「絡みあった日米の戦争犯罪/戦争責任と歪められた民主主義」

田中利幸さん(歴史家)
          http://yjtanaka.blogspot.com/

(4) 「性暴力とジェンダー」

渡辺美奈さん(アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)
          https://wam-peace.org/

(5) 「核兵器の『現代化』批判と原発政策批判」

鵜飼 哲さん(哲学者、一橋大学名誉教授)
  https://www.amnesty.or.jp/human-rights/topic/death_penalty/ukaisatoshi.html

(6) 「アジア太平洋地域での大規模戦争勃発の危険性」
木元茂夫さん(大軍拡と基地強化にNO!アクション2022
          Facebook.木元茂夫

(7) 「グローバル化と経済安保」

白川真澄さん(ピープルズ・プラン研究所)
          https://www.peoples-plan.org/index.php/2022/08/21/post-90/

(8) 「気候危機と生物多様性破壊;解決には脱軍備が必須」  

湯浅一郎さん(ピースデポ代表)
          http://www.peacedepot.org/whatspd/

○17:45
18:30休憩

○18:3020:00各地から:札幌、茨城、東京、長野、関西

テーマ(環境・エネルギー、治安監視、経済-金融、デジタル、レイシズムetc
      
日時:5月14日(日)13時~14時集会

場所:原爆ドーム前

テーマ:市民の国際連帯で核兵器・原発・軍隊のない東アジアをつくろう  

内 容:全国各地からの発言
     「市民のつどい宣言」発表、
     グローバルサウスから~ウォルデン・ベローさん(フィリピン元下院議員)

     14時~市内デモ
     (原爆ドーム前~相生通り東進~紙屋町交差点右折~電停「本通り」左折~本通り~パルコ前左折~金座街~福屋西左折~相生通西進~原爆ドーム前)

(以下、7本の横断幕)

市民の国際連帯で 核兵器・原発・軍隊のない東アジアをつくろう

軍拡のために被爆地ヒロシマを政治利用するな!
NATO・ロシアは核による脅しをやめよ!G7はヒロシマを政治利用するな!
ウクライナ戦争停戦を!ロシアは撤退せよ!NATOは介入をやめよ!
核抑止でなく核廃絶を!
From Hiroshima, we demand nuclear abolition, not deterrence

NO WAR
NO NUKES
NO G7

主 催:「G7広島サミットを問う市民のつどい」実行委員会
呼びかけ人
田中利幸 (歴史家)
豊永恵三郎(被爆者)
土井桂子 (日本軍 「慰安婦」 問題解決ひろしまネットワーク)
藤井純子 (第九条の会ヒロシマ) 
上羽場隆弘(九条の会・三原) 
小武正教 (浄土真宗本願寺派 僧侶) 
永冨彌古 (呉 YWCA We Love9 条)
木村浩子 (呉 YWCA We Love9 条)
中峠由里 (呉 YWCA We Love9 条) 
新田秀樹 (ピースリンク広島・呉・岩国世話人)
西岡由紀夫(被爆二世、ピースリンク広島・呉・岩国世話人) 
実国義範 (人民の力協議会)
日南田成志(ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)・広島)
久野成章 (86ヒロシマ平和へのつどい)
岡原美知子
七尾寿子 (元G8洞爺湖サミットキャンプ実行委員会)
中北龍太郎(関西共同行動)
小倉利丸 (JCA-NET
問い合わせ:
 info-nog7-hiroshima2023@proton.me   
 090-47404608(久野)
 〒730-0853 広島市中区堺町1551001
「つどい」への個人・団体賛同を募集中
  私たちの活動に是非賛同してください。
  賛同方法など詳しくはホームページをごらんください。

 https://www.jca.apc.org/no-g7-hiroshima/

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戦争も核兵器も原発も気候危機も性差別も解決できないG7を広島で終わらせよう岸田首相は軍拡のために被爆地ヒロシマを政治利用するな!

バイデン大統領は原爆無差別大量虐殺を謝罪せよ!
岸田首相はアジア侵略・植民地支配を謝罪せよ!
核武装国(米英仏印)首脳は広島に来るな!
7・NATO軍事同盟は核による脅し(=平和に対する罪)をやめよ!
暴力に抵抗しているウクライナとロシアの市民に連帯し、ロシア軍撤退による即時停戦を!
すべての戦時および日常の性暴力と性搾取を根絶せよ!
(サブスローガン)
・国際原子力マフィアを一掃し、核兵器と原発のない世界をつくろう!
・岸田首相は福島の放射能汚染水の海洋放出をやめよ!
・天皇は戦争責任・原爆招爆責任をはっきり認め、全ての被害者に謝罪せよ!
・岸田首相は日本軍「慰安婦」被害者に謝罪せよ!
・岸田首相は韓国徴用工の被害者に謝罪せよ!
・岸田首相は戦争を準備する国づくり・大軍拡をやめ、安保3文書を撤回せよ!
・岸田首相は沖縄を要塞化するな!沖縄を戦場化するな!
・日本政府と企業は、武器を作るな、売るな、輸出するな、輸入するな、使うな!
・国境を越えた民衆の連帯で、非核・非武装・非同盟・中立の東アジアを!
・化石燃料の使用をやめよ!G7諸国は、気候債務の責任を追え!
・ジェンダー不平等をなくし、性的少数者の人権を守ろう!

 

2023年4月8日土曜日

New Publication 新刊案内

Entwined Atrocities: New Insights into the U.S.-Japan Alliance

(日本語の説明は英語説明の後をご覧ください)

My new book titled Entwined Atrocities: New Insights into the U.S.-Japan Alliance with a Foreword by John Dower was released on March 20. It is a rather thick volume, illustrated with many photos (more than 30), which makes it somewhat expensive – possibly too expensive for personal purchase, although I hope university and public libraries will acquire it.

 


 

https://storage.googleapis.com/flyers.peterlang.com/March_2023/978-1-4331-9953-0_normal_English.pdf

 

Synopsis

 

Why did the Japanese fail to develop a sense of collective responsibility for the wartime and colonial atrocities they committed, and why do they continue to fail to do so? Of course, a sense of responsibility is closely interlinked with a sense of justice, and the collective sense of justice is an essential factor for the idea and practice of democracy. Therefore, the Japanese inability to properly deal with its war responsibility is not simply a historical problem. Indeed, it is fundamentally a problem of Japan’s “democracy.”

 

To understand why Japan’s collective sense of justice is so feeble, it is not enough simply to consider the domestic reasons for the deficiency of a collective sense of war responsibility among the Japanese. Through detailed examination in the chapters of this book, I am going to show how the Japanese attitudes to Japan’s own war responsibility have long been and still are closely intertwined with the American attitudes to both American and Japanese war responsibilities. In my view, it is precisely this intricately interwoven relationship between the U.S. and Japan which has contorted Japan’s postwar “democracy,” and still strongly characterizes it in a specific way.

 

Repeated denial of Japan’s war atrocities by the Japanese government and the perpetual absence of a deep sense of war responsibility among the Japanese populace are the results of complex historical processes of the interrelationship between the victor and the defeated nations. Japan’s present “democracy” is founded on this basis. Historians have so far failed to examine the absence of Japan’s collective sense of war responsibility from the viewpoint of the interrelationship between Japan and the U.S.

 

The aim of this book is therefore to unravel the entangled U.S.–Japan relationship over war responsibility by closely analyzing two vital issues—first, the firebombing and atomic bombing, and second, Japan’s peace constitution—and to elucidate how these issues are historically intertwined.

 

Part I: “Fire Bombing and Atomic Bombing” investigates the bombing which took place towards the end of the Asia-Pacific war, in order to fully understand how the issue of responsibility for indiscriminate aerial bombings of Japan by the U.S. forces —serious crimes against humanity—was dealt with, or more precisely, was not dealt with. We need to examine the bombings not only from the viewpoint of the perpetrator but also from the victim’s perspective, in particular that of Japan’s wartime emperor-fascism regime. It was not only the U.S. government, but also the Japanese government, who politically exploited the immensely destructive power of fire and atomic bombings.

 

Part II: “The Peace Constitution and the Emperor System” clarifies how Emperor Hirohito’s war guilt and responsibility—and the U.S. war crimes of indiscriminate aerial bombings—were concealed by collaboration between U.S. and Japanese authorities, and how this complicity between the two nations consequently contributed to deforming the so-called postwar democracy of Japan. These questions are explored through close examinations of the process of drafting the so-called Peace Constitution and of maintaining Japan’s emperor system by making the emperor “the mere symbol of the Japanese.” Entwined factors are not just historical; the ways in which historical events are described and recorded have also been playing a critical role in formulating the official histories of the U.S. and Japan. Even these official memories are based on the entangled U.S.–Japan relationship.

 

Part III: “Memories and Symbolism of War” of this book examines how the ways of remembering events were invented and are still maintained, manipulated, and promoted by U.S. and Japanese state authorities, often in close collaboration. However, I also discuss how we as civil society should create our own ways of remembering and acknowledging the relevant historical events, in order, as Theodor Adorno recommends, to “work against a forgetfulness” and against “the justification of what has been forgotten.”

 

The book is comprised of 11 chapters including a Prologue and Epilogue, and Parts I, II and III each consists of three chapters.

For your information, I have listed links to Peter Lang and Amazon below.

https://www.peterlang.com/document/1285367

https://www.amazon.com/Entwined-Atrocities-Insights-U-S-Japan-Alliance/dp/143319953X/ref=sr_1_1?crid=UQ74NYE2CAZP&keywords=Entwined+Atrocities&qid=1668179658&sprefix=entwined+atrocities%2Caps%2C243&sr=8-1

I hope this will be of interest.

Best wishes,

Yuki Tanaka

 

拙著出版案内

Entwined Atrocities: New Insights into the U.S.-Japan Alliance

出版社 Peter Lang 2023320

 

私は20195月に、『検証「戦後民主主義」:わたしたちはなぜ戦争責任問題を解決できないのか』(三一書房)を上梓した。しかし、周知のように、日本では今や自国の戦争責任を厳しく追求するような内容の出版物の売れ行きはひじょうに悪い。天皇裕仁の戦争責任を真正面から問う議論を含む拙著のような本は、なおさら売れない。よって、本の値段の点からも、一定のページ数を超えないような本に限定しなければならなかった。

2020年の歳明けから、私はこの日本語の拙著をもとにしながらも、自分が長年考えてきた日本の戦争責任問題に関するさまざまな問題点を、出来るだけ詳細に分析、叙述する英語の著書の執筆に取りかかった。幸か不幸か、パンデミックのためにほとんど自宅に閉じこもり状態になった2年間を執筆に専念することができ、2022年の2月ごろまでに原稿を書き終えたが、原稿の長さからすれば、日本語著書の原稿の倍近くになってしまった。本書は序章と結論を含めて全部で11章から構成されており、序章と結論以外は3部に分かれており、各部がそれぞれ3章から成っている。第1部は「焼夷弾と原爆」、第2部は「平和憲法と天皇制」、第3部は「戦争の記憶と象徴(表現)」となっている。

出来上がった原稿を米国と英国いくつかの学術専門書の出版社に送った。本の内容には問題がないのであるが、別の問題があった。それは、最近英語圏では中国関連の研究書籍には需要が多いが、それとは対照的に日本関連の書籍の出版に対する需要が急速に減少したため、部厚い本で高額になる日本関連の著書の出版は、出版社もあまり乗り気でないこと。とくに、漫画研究のようなポピュラー・カルチャー分野の研究書なら別だが、戦争責任問題は英語圏でも長文の研究書は敬遠されるようで、どこの出版社も大幅な原稿カットを要求してきた。

そこで、長年、個人的な交流を通して多くの助言をいただいてきたジョン・ダワー教授に原稿を送り相談した。その結果、本の題名をEntwined Atrocities (絡み合った残虐行為)という題名にするようにとの助言を受けた。私がこの著書で最も主張したかったのは、日本人の戦争加害責任意識の希薄性は、米国が日本に対して犯した焼夷弾・原爆無差別殺戮という戦争犯罪に対する独特の被害者意識と複雑に絡み合っているのであり、その絡み合いを解きほぐさなければ、日本人の戦争責任問題は解決できないというものであるので、この本のタイトルはまさにその本の内容を象徴的に表している。したがって、この題名を一目して、これは素晴らしいと大いに感謝。さすが は「Embracing Defeat 敗北を抱きしめて」という見事な題名を自分の著書のために考えだすダワー教授だと、感嘆した次第である。

その上、ダワー教授は、とても親切なことに、出版社向けに拙著の推薦状まで書いてくれ、これを自由に使って出版社を見つけるようにと、とてもありがたい力添えをいただいた。そこで、スイスに本部を置き、米英欧州の主要諸都市に事務所を開き、英独仏の3カ国語で人文・社会科学分野の学術書を広く出版している Peter Lang に、ダワー教授の推薦状を添えて送った。原稿が2人の専門家の査読の結果、全くカットなしで、全文をそのまま出版するという嬉しい結果となり、出版社を見つけるのに少々時間はかかったが、なんとか出版にまで漕ぎつけることができた。当初は今年1月末に発売予定であったが、校正原稿の完成版作成の段階での出版社編集部の手違いから、実際には3月20となった。

ダワー教授の推薦状は拙著の内容を、著者自身がとても書けないような、素晴らしく簡潔な文章で纏めているので、たいへん僭越ながら、その推薦状の一部を和訳して紹介させていただく。

Yuki Tanaka(田中利幸)の今回の著書は、これまでの彼の研究にとって重要な要素であったいくつかの枢要な問題を密接に関連づけるという点で、真に独創的である。一つは、日本の残虐行為と戦争犯罪である。もう一つは、米国の戦略的核攻撃による民間人殺害の犯罪性である。第三は、天皇の戦争責任に関する戦後直後の日米両国による隠蔽工作(そしてこれがアメリカの空爆の非道な性質の隠蔽工作とどのように結びついているか)である。第四に、この二重の隠蔽体質が、いわゆる平和憲法(1947年施行)に固有の矛盾を生み出し、それが現在も改正されずに残っている。最後に、このダイナミックな連関を理解することで、現在の日本の民主主義の欠陥と失敗をよりよく理解することができるという点に焦点を当てる。このような複雑かつ密接な比較分析は、現代の日米研究において前例がない。これは間違いなく、真剣に耳を傾けるに値する。」

この推薦状の全文を拙著の「前書き」として使用することにもダワー教授に快く承諾していただき、感謝に絶えない。

さらに、本の裏表紙には、ガヴァン・マコーマック(オーストラリア国立大学名誉教授)とローラ・ヘイン(ノースウェスタン大学歴史学部教授)のお二人の、日本近現代史を専門とする傑出した歴史学者からも過分のお褒めをいただき、正直なところ少々恥ずかしい次第であるが、ここに和訳を紹介させていただく。

「日本史研究者の田中利幸は、ライフワークとして取り組んできた、日本の戦争責任、日米関係、日米の戦争犯罪、天皇制という壮大なテーマについて、研究成果を本書の中で紹介している。綿密な史料調査と個人的・政治的主張を組み合わせ、現在の日本の国家構造と日米国家間の協力システムには、70 年にわたる誤魔化し、隠蔽、操作の企てという根本的な欠陥があるとして、それらに立ち向かうよう日米の市民社会に呼びかけている。しかも、状況はますます不安定になっていると彼は主張している。田中の先鋭的で、様々な問題に言及する論考は、一読に値する。」ガヴァン・マコーマック(オーストラリア国立大学名誉教授)

「本書は、名目上民主的であるはずの日本が、なぜ今日、自滅的な外交政策に陥っているのかについて、数十年にわたって慎重に検討してきた成果をまとめた興味深い書物である。著者は、この現象を説明するために、戦後の日米政府の協力関係に焦点を当て、皮肉にも、日本が第二次世界大戦中に敵対していた米軍による日本民間人への爆撃の米国の責任回避に、日本がいかに協力したかという問題の考察も含めている。戦後日本の政治体制における天皇の位置づけ、1945 年の降伏決定、日本の帝国史、戦後日本における核兵器の政治学など、ほとんど知られていない研究成果に基づいた、多くの示唆に富む論考である。」ローラ・ヘイン(ノースウェスタン大学歴史学部教授)

最後になったが、本書の表紙の絵について簡単に説明しておきたい。この絵の作者は、近年ひじょうに注目が高まっている四國五郎氏(1924-2014年)の作品で、実は山口勇子 原作/沼田曜 語り文/四國五郎 絵 『おこりじぞう』(金の星社 1979年)の絵本に使われている絵である。実際にスケッチしたものではなく、四國五郎氏の想像に基づいて描かれており、右端下に描かれている野花は、完全に破壊され全てが瓦礫となった広島に植物が再生しているという状態に、あらゆる生命の復活への望みが象徴的に表現されている。この絵を拙著の表紙にぜひ使用したいという私の強い希望に対して、四國五郎氏の御子息と御息女である四國光、松浦美絵のご両人からの許可をいただき、さらに金の星社からも寛大なご配慮をいただき、使わせていただいた次第である。心から感謝を申し上げる次第である。

 


 

このブログの読者の方たちの中に、英語圏で拙著に興味のあるような人をご存知であれば、情報を拡散していただければたいへんありがたい。また大学関係者の方には、大学図書館で購入していただくようなご配慮をいただければ光栄である。値段が高い(米ドル $114.95)ので個人購入を著者は期待していないが、ぜひ図書館で入手していただければと願っている。

購入は下のリンクから:

Peter Lang

https://storage.googleapis.com/flyers.peterlang.com/March_2023/978-1-4331-9953-0_normal_English.pdf

https://www.peterlang.com/document/1285367

 

Amazon

https://www.amazon.com/Entwined-Atrocities-Insights-U-S-Japan-Alliance/dp/143319953X/ref=sr_1_1?crid=UQ74NYE2CAZP&keywords=Entwined+Atrocities&qid=1668179658&sprefix=entwined+atrocities%2Caps%2C243&sr=8-1

 

 

 


2022年12月8日木曜日

12・17「G7広島サミットを問う市民のつどい」キックオフ集会

No War No G7 戦争と軍隊は最大の人権侵害・環境破壊だ

 

20235月に岸田政権は、G7首脳会合を広島で、大臣級会合を全国各地14ヶ所で開催します。私たちは、主要な核保有国が核武装への反省も軍縮の意志もないまま、広島に集まることに強い危機感を感じています。

G7は国際法上も何の正当性をもたない集まりです。G7はこれまでも世界各地で戦争や紛争の原因をつくりつづけ、グローバルな貧困や環境破壊に加担してきました。私たちは、こうした会合に、一切の決定を委ねるつもりはありません。

私たちは、来年5月のG7サミットに対抗する運動のキックオフ集会を以下のように広島で開催します。オンラインでの中継も予定しています。多くの皆さんの参加を呼びかけます。

 

日時:1217日(土)18時-20


場所:広島市まちづくり市民交流プラザ北棟6階マルチメディアスタジオ

http://www.cf.city.hiroshima.jp/m-plaza/kotsu.html(地図)

(袋町小学校の複合建物。電停「本通り」徒歩5分。電停「袋町」徒歩3分。

 

カンパ:一口500円のカンパをお願いします。

地元の方には、できれば二口をお願いしたいのです。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆G7サミットとは何か?

 

「戦争、貧困、差別、環境破壊を招くG7――民主主義を殺すボス交の仕組み」
小倉利丸さん(JCA-NET

 

G7サミットと共に人類は滅ぶのか それとも、すべての生き物が生き残れる道を選ぶのか!」

田中利幸さん(歴史家)(オンライン)

 

各地から

 

「北海道をエネルギー『植民地』にさせない」
七尾寿子さん(元G8洞爺湖サミットキャンプ実行委員会)(札幌・オンライン) 

 

「首都圏からG7を問う」
京極紀子さん(首都圏ネットワーク)(オンライン)

  

「多国間安保の拠点となりつつある横須賀・厚木基地」

木元茂夫(「自衛隊は何をしているのか」編集委員会)(オンライン)

  

「茨城に三度も来るな!やめろ、内務・安全担当大臣会合!」

加藤匡通さん(戦時下の現在を考える講座)(オンライン)

  

「気候変動と途上国債務の被害はG7が賠償すべき」

稲垣 豊さん(ATTAC Japan 首都圏)

  

「戦時下のG7外相会合を問う」

鵜飼哲さん(一橋大学元教員)(長野・オンライン)

  

「五輪・万博・G7、民衆不在のイベントはもうたくさん」

喜多幡佳秀さん(関西共同行動)

  

「米国の原爆投下の責任を問う」

松村高夫さん(米国の原爆投下の責任を問う会、慶應大学名誉教授)(東京・オンライン)

 

広島から

西岡由紀夫さん(被爆二世、ピースリンク広島・呉・岩国世話人)

溝田一成さん(ヒロシマ・エネルギー・環境研究室)

 

5月行動提起

 

呼びかけ人

田中利幸 (歴史家)
豊永恵三郎(被爆者)
土井桂子 (日本軍 「慰安婦」 問題解決ひろしまネットワーク)
藤井純子 (被爆二世、第九条の会ヒロシマ) 
上羽場隆弘(九条の会・三原) 
小武正教 (浄土真宗本願寺派 僧侶) 
永冨彌古 (呉 YWCA We Love9 条)
木村浩子 (呉 YWCA We Love9 条)
中峠由里 (呉 YWCA We Love9 条) 
新田秀樹 (ピースリンク広島・呉・岩国世話人)
西岡由紀夫(被爆二世、ピースリンク広島・呉・岩国世話人) 
実国義範 (人民の力協議会)
日南田成志(ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)・広島)
久野成章 (86ヒロシマ平和へのつどい)
岡原美知子
七尾寿子 (元G8洞爺湖サミットキャンプ実行委員会)
中北龍太郎(関西共同行動)
小倉利丸 (JCA-NET

 

オンラインでの視聴

https://vimeo.com/event/2622621
 下記の私たちのウエッブからも視聴できます。
 ウエッブ
 https://www.jca.apc.org/no-g7-hiroshima/

 

問い合わせ

info-nog7-hiroshima2023@proton.me
 広島市中区堺町1551001 〒730-0853 
 090-47404608(久野)

 

「つどい」への個人・団体賛同を募集中

私たちの活動に是非賛同してください。
 賛同方法など詳しくはホームページをごらんください。
 https://www.jca.apc.org/no-g7-hiroshima/

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(参考)
G7
サミット会合の場所と日程

外務大臣会合            長野県・軽井沢町414日(金)~16日(土)
気候・エネルギー・環境大臣会合   札幌市     415日(土)~16日(日) 
労働雇用大臣会合          岡山県・倉敷市 422日(土)~23日(日)
農業大臣会合            宮崎県・宮崎市 422日(土)~23日(日)
デジタル・技術大臣会合       群馬県・高崎市 429日(土)~30日(日)
財務大臣・中央銀行総裁会議     新潟県・新潟市 511日(木)~13日(土)
科学技術大臣会合          仙台市     512日(金)~14日(日)
教育大臣会合        富山市・金沢市 共催  512日(金)~15日(月)
保健大臣会合            長崎県・長崎市 513日(土)~14日(日)
★G7
首脳会合             広島市     519日(金)~21日(日)
 対抗アクションを                  513日(土)~14日(日)
交通大臣会合            三重県・志摩市 616日(金)~18日(日)
男女共同参画・女性活躍担当大臣会合 栃木県・日光市 624日(土)~25日(日)
都市大臣会合            香川県・高松市 77日(金)~9日(日)
内務・安全担当大臣会合       茨城県・水戸市 128日(金)~10日(日)

貿易大臣会合            大阪府・堺市  不明