2023年 年末メッセージ 続編
Michael Leunig is an Australian cartoonist, writer, painter, philosopher and poet
飼い葉桶の中で
キリストはパレスチナ系ユダヤ人
彼はユダヤ系パレスチナ人でもありました
そして自分は神の子であると気がついたのです
でも不思議なことには、「同じように、あなたを含めみんな神の子です」と彼は言いました
「隣人を愛しなさい」とも、キリストは言いました
その言葉が、その地域の文化を大逆転させました
どんな恐れと悲哀にとっても、彼は一条の光でした
「彼は状況が読めなかっただけだよ」と言う人もいます
それでもわたしたちは彼の生誕をお祝いします
仕事をやめて、ビールで喉を潤し、ショッピングに出かけます
あるいは地球と星々をあらためて見直します
この小さなパレスチナ系ユダヤ人の赤ちゃん
Write my name on my leg, Mama
Write my name on my leg, Mama
Use the black permanent marker with the ink that doesn’t bleed
if it gets wet, the one that doesn’t melt
if it’s exposed to heat
Write my name on my leg, Mama
Make the lines thick and clear
Add your special flourishes
so I can take comfort in seeing
my mama’s handwriting when I go to sleep
Write my name on my leg, Mama
and on the legs of my sisters and brothers
This way we will belong together
This way we will be known
as your children
Write my name on my leg, Mama
and please write your name
and Baba’s name on your legs, too
so we will be remembered
as a family
Write my name on my leg, Mama
Don’t add any numbers
like when I was born or the address of our home
I don’t want the world to list me as a number
I have a name and I am not a number
Write my name on my leg, Mama
When the bomb hits our house
When the walls crush our skulls and bones
our legs will tell our story, how
there was nowhere for us to run
-Zeina Azzam
ママ、私の足に私の名前を書いてね
ママ、私の足に私の名前を書いてね
色が滲まないように、黒の名前ペンを使ってちょうだい
もしも濡れても消えてしまわないようにね
熱にさらされても……
ママ、私の足に私の名前を書いてね
太字ではっきりと書いてちょうだい
ママの飾りのような綺麗なスタイルの書き方でね
それだと見るたびに私は安心するからね
眠るときママの手書きを見るたびに……
ママ、私の足に私の名前を書いてね
妹や弟の足にも書いてちょうだいね
そうすればみんな一緒だと感じるから
そうすればみんなママの子どもだと分かるから
ママ、私の足に私の名前を書いてね
そしてママの名前もパパの名前も忘れずに書いてね
そうすれば私たちはみんな家族だと思い出してくれるからね
ママ、私の足に私の名前を書いてね
でも数字は書いちゃダメよ
私がいつ産まれたとか住所の番号とかは
だって私が番号で記録されるのはイヤだから
私には名前があるし、数字ではないからね
ママ、私の足に私の名前を書いてね
爆弾が私たちのお家を爆破したら
壁が崩れて頭や骨を押しつぶしても
私たちがどうなったか、足が話してくれるからね
どこにも逃げるところがなかったことをね
ゼイナ・アッザーム
(田中利幸 訳)
1 件のコメント:
飼い葉桶の中では、赤子は自由です。
名前のある子は、幸せです。
大空の中では、心の中では、自由です。
コメントを投稿