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2020年3月31日火曜日

2015年に「世界的流行病」を警告していたビル・ゲイツ


- 防衛予算を「国民生命・健康防衛予算」に!


  2014年にエボラ出血病が西アフリカで大流行したことを踏まえて、2015年4月に、ビル・ゲイツは、世界が破滅するのは核兵器によるよりもウイルスによるパンデミック(世界的流行病)による可能性がひじょうに高いことを警告しました。そのとき彼が予想したウイルス感染拡大の状況は、まさに現在私たちが直面している状況そのものです。驚くほど彼の予測は正確でした。そのとき彼は、予防対策の必要性を熱心に提案していました。
  しかし、その後、世界各国政府もWHOも、こうしたパンデミックに対する国家的規模、国際的規模での治療体制確立や感染予防対策に全く無関心できました。本来は、パンデミックをこそ「人類の敵」と深く認識し、「撲滅の対象」とみなして各国が大規模な予算を国民防衛予算として振り当ててくるべきだったのです。必要なのは、国民の健康をウイルスから防衛する医療福祉体制確立のための予算であって、人命を奪うための兵器の購入・兵器開発は国民の安全平和な生活を脅かすばかりで、「国民の命と健康の防衛」という観点からすれば全く逆効果を産み出していることは誰の目にも明らかなところです。
  ところが、今年2月に英国際戦略研究所(IISS)が発表した年次報告書「ミリタリー・バランス2020」によると、昨年2019年の世界の防衛費総額は1兆7,300億ドル(約190兆円)にものぼり、前年比4%増の伸び率で、これは過去10年で最大となったとのこと。米国と中国はそれぞれ前年比6.6%増で、トランプ政権下の米国は、19年は534億ドル(約5兆8700億円)増の6,846億ドル(約75兆3千億円)。その米国は、今年度は、核兵器現代化予算だけで289億ドル(3兆1,700億円)を振り当てようとしています。
  日本も安倍政権下でこの6年間連続で防衛費を増額させ、2020年度初予算案の防衛関係費(米軍再編費を含む)は過去最高の5兆3,133億円です。しかもそ上に補正予算として4,287億円もの国民の税金が、主としてF35戦闘機(1機110億円)など高額の兵器の米国からの輸入や、購入兵器ローンの返済に当てられます。ちなみに安倍政権は米国から兵器の爆買をやっており、F35は147機も購入するため、それらの維持管理費を含めると総額で6兆2千億円、ミサイル防衛システム「イージ ス・アショア」2基で約6千億円、E-D早期警戒機9機が約3,480億円など、爆買い総額は約7兆1,480億円にまでなります。もうメチャクチャな爆買いです。
 言うまでもなく、日本も世界各国同様に、コロナウイルス感染拡大で危機的な状況にあります(日本ではその深刻さが全く理解されていないように思えます)。人類史上、ひじょうに稀な危機的状況に私たちは直面しています。よほど思い切った対策をとらないと、このままだと国家滅亡的な大危機に陥ります。日本もこの問題に全面的に対処するために、ここで世界が驚くようなラディカルな政策を急遽採用すべきだと私は思います。それは、例えば、防衛予算を「国民生命・健康防衛予算」に全面的に振り替えて、おしみなく使うこと。この予算には、治療体制確立や感染予防対策にはもちろん、現在たいへんな生活困窮状態に落ち込みつつある全ての国民に、今後の半年間あるいは1年間にわたって生活支援のための援助金(例えば1家族あたり最低額でも月額20万円)を支払うという政策を急いで実施すること。月額最低20万円の支払いで、国家経済も必ず持ちこたえます。同時に、これから感染者が急増するであろう、海外、とりわけアフリカ諸国の感染者治療のための支援を急いで準備すること。
  「そんなお金はどこにある?」という質問が必ず出てくるでしょう。金は十分あります!防衛予算です!国民の、さらには世界のできるだけ多くの人々の生命・健康をウイルスから防衛する目的に使うことこそ、憲法9条を持つ日本が使うべき、本当の意味での「防衛予算」です。今こそ、それを実践すべき時なのです!ないのは「お金」ではなく、政治家たちの「倫理的想像力」と市民の命をあくまでも守ろうという「やる気」と「勇断」です! 

ビル・ゲイツの、2015年の「世界的流行病」警告は下記アドレスのユーチューブ(日本語字幕付き)で観れます。

4月2日追記:
昨日4月1日、安倍晋三は全国の全世帯に1軒あたり2枚のマスクを配布すると自分もマスクをつけたまま発表しました。昨日はApril Fool でしたが、まさにこれほどfoolish な発表はありませんでした。マスク2枚で国民は感激して泣いて喜ぶことでしょう!国民の現在の艱難状況に対する安倍の「想像力」の凄さには、私も大笑いがやまないです!70年以上人生をやっていますが、一国の首相自身がやるこんな見事なパロディーにはほとんど出会ったことがないです。「ヨッ、お見事、安倍晋三!恥ずかしくもなくこんなパロディを自演できるのは、晋三、じゃなかった、心臓に毛が生えているような大人物でないとできない!」



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