tag:blogger.com,1999:blog-7722454794678793142.post4919117452560645520..comments2024-03-11T18:17:18.285+09:00Comments on 吹禅 Yuki Tanaka 田中利幸: みなさんのご意見を聞かせて下さいYuki Tanakahttp://www.blogger.com/profile/15657424834506645683noreply@blogger.comBlogger1125tag:blogger.com,1999:blog-7722454794678793142.post-86611605138789399772016-04-01T01:38:18.468+09:002016-04-01T01:38:18.468+09:00Yukiさん
重要な問題提起をありがとうございます。これは学術的研究をしっかりすべきテーマですね。...Yukiさん<br /><br />重要な問題提起をありがとうございます。これは学術的研究をしっかりすべきテーマですね。私のごくごく簡単なコメントは以下です。<br /><br />これは、「戦争では同じ人間なのに人間をどうして殺せるのか」という問いと本質的に共通しているのではないかと思います。Yukiさんはこの問いにどう答えますか。そしてそれを「女性になぜ”慰安婦”被害に共感しない人間がいるのか」に当てはめてみたら、当てはまるものも多いのではないかと思います。<br /><br />1)レイシズム/植民地主義<br />「慰安婦」の歴史攻撃をやっている女性たちは右翼ナショナリスト。その裏側にレイシズムがある。同じ「日本人」の女性に起こったら共感できることでも、他の民族、特に日本が植民地主義の歴史において劣等の存在として扱った地域の女性たちに起こったことには共感することを拒否できてしまう。これはYukiさんが挙げたような極端な右翼主義者の女性たちだけではなく私の観察ではごくごく「普通」の日本人女性にもたくさん見られます。<br /><br />2)「純潔」「貞操」信仰<br />上の側面をいうと、じゃあ日本女性の「慰安婦」被害者はということになる。これは、日本女性が遊郭の女性や性産業の中にいる女性を蔑視するのと似ていて、自分たちは「まっとうな」女性、自分の性を不特定多数の男性に提供するような女性は「けがれもの」であり同情はしない、しないどころか蔑視することによって自分の地位を上げるのです。<br /><br />これは「慰安婦」の被害女性たちを同じように扱い社会的差別や抑圧にさらした、「慰安婦」の出身国の人たちにも男女にかかわらず見られるものです。それは男性の女性に対する「純潔」「貞操」の価値観を内在化したものともいえると思います。<br /><br />3)階級<br />「慰安婦」とされた人たちはかなりが貧困層の女性たちだったと理解しています。貧しく、識字率も低く、生き残った人たちも多くは社会の底辺層で生きるしかなかった。このような人たちだからこそ、自分がその人たちよりも「上」であると思っている女性たちが差別することはあるのです。<br /><br />4)「逆共感」「共感の反動」<br />もっと適切な用語があるのかもしれませんが、これは日本の戦争犯罪を日本人が学ぶときにある一つの反応パターンと思います。たとえば南京大虐殺で起こったようなおぞましい非人間的行為の知識に対し「日本人がこんなことをできるわけがない」、といった否定に逃げることで対処する、これは裏返せばこれらの行為の非人道性に共感しているからなのです。共感できなければ否定したいとも思わないでしょう。「慰安婦」になされた犯罪も、本当に共感したら女性にとっては辛すぎるもの、だから否定してしまって楽になりたいという心理があってもおかしくはありません。しかしこれはYukiさんが触れたような女性たちに当てはめるのは親切すぎるでしょう。彼女らは、おもに1)だと思いますから。<br /><br />5)「夫」や「息子」や「父」の弁護<br />これらナショナリストの女性にとっては当時、「慰安婦」を強姦した日本軍の構成員たちの妻や母や娘としての想像的立場を担うこともあるでしょう。自分の夫や家族がこのようなことをしたとき、被害者の方が悪いんだと責めることによって「自分の男」を守るのです。<br /><br />6)最後に質問ーーーYukiさんが「女性なのにどうして”慰安婦”に共感できないのか」と問うのはそのまま裏返すと、「男性として、”慰安婦”を使った男性たちのことは男性なら共感できるのではないか」という問いになります。これは逆に私が男性たちに聞きたいことです。<br /><br />簡単ですが以上が私がちょっと考えて思いついた点です。<br />Peace Philosopherhttps://www.blogger.com/profile/03884294048618803206noreply@blogger.com